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船井流「マーケティングの真髄」

最初の気になる書籍はもちろん、船井流「マーケティングの真髄」(ビジネス社 1992-10)です。
ちなみにこの書籍を1992年10月神戸のジュンク堂書店でたまたま見つけた岡は感激して船井総合研究所への転職を決意することになりました。

この書籍は岡の人生を変えた3冊の書籍の一冊です。ちなみにあと二つは競争優位の戦略、人を動かすです。

以下の文章は私が2001年4月5日に書いた文でそのあたりの事をまとめています。

「私を変えた3冊の本編」 (2001-04-05)

私の人生を変えた3冊の本のお話をします。私は20歳の時、当時大学の体育会軟式庭球部の副将でおりましたが、OBの事、監督とのこと、後輩の事、私のペアで相棒の主将との事、色々と悩んでおりました。

そしてもっと悩んでいたのはどうすれば相手チームに勝てるかということでした。そのころカーネギーの「人を動かす」という本に出合って感銘を受けて、その時に人生観が大きく変わりました。これが第一の転機であったと思います。

大いにメンタルなスポーツであるテニスに活かしたり就職した会社の営業でも活用したりしておりました。そうこうするうちに就職した会社で経営戦略を立案したりする仕事をするようになっており、非常に悩む毎日の中でマイケル・ポーターの「競争優位の戦略」という本に出合いました。

この本は現在のアメリカのマーケティングに大いに影響を与えた本だと勝手に思っております。この本が無ければリエンジニアリングもサプライ・チェーン・マネジメントも無かった偉大な本だと思います。マイケル・ポーターは若干30代でハーバード・ビジネス・スクールの教授になった人とのことでスゴ過ぎると思って一気に3回読んでノートを付けたのを思い出します。28歳のときでした。

彼こそ現代の孫氏であると言われる所以が少しわかったのです。「狩猟型民族である西洋人なのに非常に農耕型の日本人(本当は東洋人)的発想を持つ人間でナァ」というのがその時の感想でした(その頃アメリカが賞賛されていた日本型経営手法を上手に取り入れながら研究しており、それを彼は研究していたからかもしれません…)。

それからしばらくして社長からいつも突然やってくる難問や課題解決に迷っていた頃、本屋で目につくマーケティングやビジネス書片っ端から買って勉強をしておりましたが、ピンと来るものが無かったのですが、あるスゴイ本と出合いました。その本こそ船井総合研究所現社長の小山 政彦の「マーケティングの真髄」でした。

出版された週に本屋で偶然出会ったのです。そのころ私は一応社内では出世街道を歩んでいたと思います(早くから管理職になってしまった悲哀も大いに感じましたが…)。その「マーケティングの真髄」という本のパワーは物凄く、何だこの本は?どういう思考回路からこの本が生まれるんだという疑問と船井総研というスゴイ会社の名前が強烈に私を襲いました(ついでに舐めるように読んで初版のマーケティングの真髄の誤植も多く見つけました)。

そして船井総研に出来たら入りたい、小山さんと一緒に仕事をしたいと強く思うようになったのでした。それまで読んだマーケティングの本の現実離れしたような感覚や抽象論ではない現場での実体験に基づいた数々の理論が論理的体系的に整理されていることを発見したとき、企業の中の迷える子羊であった岡は大いに救われたのでした。

当時、船井会長の本も何冊か読んでいましたが、それ以上の衝撃を覚えたのでした(同時に小山専務-当時にこれだけの影響を与える船井 幸雄、そして船井総研とはどういう会社なのだろうという興味がむくむくと沸き起こってきました。そしてできたら小山 政彦という人間の下で働いてみたいと思ったのでした…)。

  • 作成:2007-11-23 (金) - 岡 聡コンサルタントブログ
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