6割経済とかハーフエコノミーという言葉が新聞やテレビで踊る次代になりました。人口縮小と同時に起こる急速な高齢化の拍車がかかってくるのもこれからです。
このような時代に流通業・専門店はどう対処していけばよいのでしょうか?マーケティングの常識で考えれば最も効果的なことはこれから縮む消費、縮むマーケットに一所懸命対応するという発想以上に、これから伸びる消費、伸びるマーケットを重点的に対応していくという考え方が重要であることは間違いないと思います。
日本は戦後、どんな時代もベビーブーマーである団塊の世代の人々が新しいマーケットを創造してきました。このベビーブーマー世代は2007年から定年を迎えていてこれからは豊かな高齢者世代を形成していきます。今、若者の世代は所得も低い上に不安定な雇用の中で明るい未来を描けてい
ない人も数多くいます。ところがベビーブーマーであるアラウンド・シックスティの世代は高齢化の不安はあるものの相当豊かな世代といえます。
30代の派遣切り世代の話題がテレビや新聞でよく話題にのぼりますが、これからは比較的豊かな熟年・高齢者世代への対応も忘れてはいけないということでしょう。今、マーケットに存在する多くの店舗は若者世代向けの店舗が便利に安心して買い物ができる店舗が中心です。ところがこれからは熟
年世代、高齢者が便利に安心して買い物ができる店舗が増えなければなりません。そういう視点で考えると街づくりも店作りもまだまだREMODELしなければならない点は多いと思うのです。
今、低価格化対応だとかPB対応とかの話が良く出ます。もちろんこれらへの対応はとても大切なテーマです。しかし考えてみればこれらの対応は大手でなければ十分に力を発揮できないテーマであることも確かです。資本力が乏しい企業が低価格化対応、PB対応を試みても大手ほどにはやりとおせる
わけがないわけです。ならばこれからの時代に対応する店作りや新しい形のフォーマット開発などを考えてみることも重要なのではないかと思います。
私個人は農業ビジネスを昨年から力を入れて研究してきましたが、この分野も今、新しい風が吹きビジネスチャンスが広がっている分野であることは間違いないようです。
ぜひ固定観念を拭い去ってビジネスのREMODELにゼロベース発想で取り組んでいただきたいものです。
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