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今、農業ビジネスが熱い!

7月に農業ビジネス関係のセミナーを2種類開催しましたので今回はそのお話です。ここでいう農業ビジネスとは土作りから始まる農作業がらみのことではなく農産品、畜産品をはじめとする。農産品ビジネスのことです。


2009年度は新聞や雑誌紙上で農業ビジネスがとりあげられることが多くなりました。私は食品関係のコンサルティングを主に進めてきていた関係上、日本国内&国外でも農業関係のビジネスにも必然的
に携わってきました。そういう経験からすると今の農業ビジネス参入ブームは嬉しい反面、困ったなと思う部分も多くあります。 

と言いますのは農業ビジネスに参入される方が増えることはとても喜ばしいことなのですが、間違いなく言えることは「農業ビジネスはそんなに甘いものではないですよ」ということなのです。そういう気持ちですから参入するなら、ここの部分に力を入れてくださいよということをお伝えしたわけです。

実際に農業は後継者不足、農業従事者の高齢化などが原因となりカロリーベースの食料自給率40%を向上させるという国の方針とは裏腹に危機的な状況になっており「プロの農家でも大苦戦している」と
いう状況だからです。ですから素人が参入してすんなり成功すると言うことは99%無理だからです。また手軽に大きな利益を上げると言うことはとても難しい流通構造になっているのも現実だからです。だ
から参入=成功ではないわけで、どうすれば失敗確率を引き下げるかという視点が重要なわけです。

東京で開催したセミナーでは農業ビジネス関連で急成長したナチュラルアート社の鈴木誠社長をお招きして熱い講演をしていただいたわけですが、成功者として引っ張りだこの鈴木氏の意見も同様なもので
す。鈴木氏は上場企業のような大企業ほど農業ビジネス参入は難しいと語ります。「現在の会計のシステムでは農業ビジネスでやろうとしても一年一作が中心となっているわけで、ビジネスの実態を四半期ごとに開示してもまったく無意味なものになる、ましては5年程度利益がまったく出ないという状況も特殊なことではなくそういう状況に担当者が耐えられますか」というようなことをわかりやすくご説明して
くださいました。当たり前のような話ですが実務者ならではのリアルなお話です。

私自身は食品SM企業から食品卸売業、青果仲卸、食品メーカー、農協、生産者というように川上から川下まで、宅配から通販、ファーマーズマーケット、オーガニックスーパーまでお仕事をしてきた関係
から確信をもった「農業ビジネスは自力販売力を持つことこそが成功ポイント」というお話をさせていただきました。視点としては農産品流通の世界が外部からはとても入りにくくわかりにくい構造になって
いる状態なのですが、結局は売る力がないとどんどんマージンを抜かれていてまじめな生産者が幸せにならないということ、生産者の所得を向上させる仕組みができれば日本の農業は元気になるというものです。詳しい話はまた次回続けてお話したいと思います。

◆農業ビジネスセミナーの音声CD&テキストのお申し込みはこちら

リンク先の案内書の3ページ目をプリントアウトして
FAXにてお申し込みください。
http://www.funaisoken.co.jp/ad/pdf/2009/06/509240.pdf

◆ 岡 聡のプロフィールはこちら↓
http://www.funaisoken.co.jp/site/profile/profile_101.html

◆ 岡 聡への講演依頼はこちら↓
e-mail:funai-r-news@funaisoken.co.jp

  • 作成:2009-08-01 (土) - 岡 聡コンサルタントブログ
  • Comments:0

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