政権交代はチャンス！　新規ビジネス、企業体質展開の好機

世界第一、第二の経済大国であるアメリカと日本は驚くほどの変化の時代を迎えています。台風の目の中にいるとあまり強風を感じないといいますが、オバマ大統領の就任や鳩山民主政権の誕生は確実に時代を変えていくでしょう。

私は流通業のコンサルティングに従事しているのですが、政治の話と現実の商売は別物だと考えている方もいらっしゃるかもしれません。今回の日米の政権交代はそうはいかないレベルであると認識しなければなりません。今回はそういう話です。

これはコンサルティングの現場で考えてみると３Ｃ分析や５フォース分析、ＳＷＯＴ分析だけでは今は不十分だということを意味します。今までの土俵自体がなくなってしまったり、新しい土俵が出現するわけですからプレーヤーとしても今までのままでいいのか、変えなくてはいけないのかを早く決断しなければなりません。

キチンと分析したい向きには少々やっかいですが、マクロ環境を押さえた分析のフレームワークの一つとして「ＰＥＳＴ分析」をやってみるのもよいでしょう。ＰＥＳＴ分析とはPolitics（政治的要因）、Economics（経済的要因）、Social（社会的要因）、Technology（技術的要因）の頭文字をとったものでこれらの視点から分析を加えることでより広い視野でビジネスチャンスをあぶりだすことができるようになります。マクロ環境には一般社会・経済動向から技術や法律までには多くの項目があるため、この多くの要素から「想定される機会」「想定される脅威」を抽出していけば漏れはなくなります。
ただしマクロ環境分析はやろうと思うと大変な業務量ですので、その全てを網羅することは不可能といっていいでしょう。しかし今のような不透明な時代こそマクロ環境分析は戦略を立案するうえで必要だと思われる重要な要素だけを抽出するのがよいと言えます。

ちなみにどう考えても注力すべきは環境と農業の分野への対応です。「－２５％」の目標達成のためにこれから次々と繰り出させる施策や、まったなしの食料自給率向上のための担い手育成などは国の重点政策となりました。日本国内でもグリーンニューディールは確実に動きだしています。

この分野も現場事例を作りながら船井総研は早くから新しい事業構築の取り組み・提案をすすめてます。興味のある方は一度ご相談ください。

そこまでの大きな変化を望まない企業も社内の活性化と改革世代交代に向けて好機であることは間違いありません。あなたの会社も「政権交代」が業績改善の特効薬なのかもしれないわけですから。このような話が多かったのが９月の仕事でした。