お付き合い先の和田珍味さんとともにコロプラの実験を展開中です。和田珍味さんは島根県大田市という石見銀山近くの街の「ふぐ味醂干」で有名な食品メーカーです。
こちらは国産原料にこだわったふぐ珍味商品は水産庁長官賞や地域ブランドであるおおだブランドなどを受賞、認定という島根県を代表する人気の食品メーカーとなっています。一昨年から本格的にWEB
通販の取り組みを開始しましたがマーケットサイズの小さなふぐ珍味という分野でも、歴史あるカタログ紙通販を補完する存在に確実に成長してきています。
この和田珍味さんではPCに引き続いてモバイル強化なども開始してきました。縁あってコロプラという「位置ゲー」に参加することになりました。位置ゲーでは、携帯電話のGPS機能を使って移動中の位置を登録するとプラなるゲーム内でのみ利用できる仮想通貨を集めることができます。このプラを使ったゲーム「コロニーな生活Plus」ではコロカというプラスチックカードを使った店舗集客&地域活性化ビジネスモデルを開発しています。
http://pc.colopl.jp/pages/wl/welcome.html
http://colopl.co.jp/news/news_20091001.html
全国に点在しているコロカ提供店舗で買い物をしてコロカが欲しいと伝えるとその店舗のカードがもらえます。カードに記載されているシリアルナンバーを入力すれば携帯ゲーム上で何枚のコロカを集めたかを表示することができるようになります。実際のプラスチックのカードはトレーディングカードのように収集目的の楽しみも生まれます。
たかが携帯ゲームの話ということで半信半疑であったこともあり、ほとんど売上を期待していなかったのですが、開始したとたん、全国からいわゆるゲーマーが「店舗での買い物を目的に来店」するようになりました。というのは「位置ゲー」は移動を常とする大人を対象としたゲームであり、現在57万人が登録をしているため、販促効果が出てくるわけです。
利用者は現在、全国24店舗の点在するコロカ提供店での買い物を楽しみにしており、カードをゲットする目的でわざわざ遠方から来店してくるというわけなのです。販売商品の20%をアフィリエイトのようにコロカに支払わなければならないわけですが土産物の販売手数料としては十分であり、製造直売店舗であれば魅力的な来店促進手法と言えます。
菊正宗酒造などのコロカ提供店と来店促進の取り組みの研究も始まっていますが資金力のある大人の来店が一定数見込めるものとなってきているため面白い使い方がいろいろできるようです。
http://colopl.co.jp/news/news_20090824.html
現在、コロプラはJR九州とタイアップしてGPS機能を利用したJR九州の各駅のスタンプラリーを開始しており、大手との取り組みの成果も期待できます。特にスタンプラリーはこれまでのようにスタンプを制作、管理したりする手間もいらず、利用者の動向の把握ができなかった部分も利用状況把握と効果測定まで含めて合理的な運営ができて販促手段として大注目の手法としてもとらえられるようになってきています。
http://colopl.co.jp/news/news_20091030.html
高速1000円に対抗している鉄道会社の乗り放題切符とGPS携帯独自の機能、スタンプのかわりにコロカ収集を組み合わせた企画は5ヶ月にわたって展開される予定です。その成果が発表された後は、販促手法としての注目度はさらに高まるかもしれません。
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- 「位置ゲー」コロプラ恐るべし! from 経営コンサルタント 岡 聡