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どこみても吉本、どこみてもジャニーズ

最近、テレビ番組やテレビCMを見ていると、SMAPや嵐などに留まらず関ジャニなどのジャニーズ系のアイドル、そしてダウンタウンからオリラジ、チュートリアル、雨上がり決死隊などの吉本興業系のタレントの露出がすごいことが目に付きます。どのチャンネルを回しても次から次へと出てくる。携帯電話のCMなど、ソフトバンクがSMAP、auが嵐と「こんなの良いの?」というぐらいの出方であります。競合も類似化も関係なしのすさまじさです。

広告業界や広告収入に依存するテレビ業界は昨今大不況の波が押し寄せており、番組制作にもお金をかけたり、凝った作りをする余裕がなくなったりしていることは耳にします。決算を見ても赤字企業が出始めており、ビジネスモデルの陳腐化から数年のうちに破綻や買収される企業も出てくることが予想されます。

そういう状況の中でのジャニーズ、吉本なのです。取材や練った企画を必要としないお笑い系やバラエティは手軽な番組づくりが可能としてもすごい状況です。この状況は船井流でいう「不況期には一番企業にお客様は集中する」という原則に合致しているとも見てとれます。そしてそれは、優れた人材を供給し続ける会社がやはり最後には勝つということだともいえます。吉本にしてもジャニーズにしても若手や子供のころから人材発掘と教育を実施しているため、1)しつけができているため、変な問題を比較的起こしにくくつかいやすい、2)ジャニーズならエンターテイメントの基本の、歌、ダンスの基礎ができている。吉本ならお笑いの基本の話芸、人を楽しませるネタづくりなどの基礎ができており、瞬間芸的対応が得意というような部分が他を圧倒しており、放送局側としては、とても使いやすい存在であるということが見て取れます。

今後、しばらく不況期が続くと見られることから、この吉本やジャニーズと同様の状況が各業界見られることになるのではないでしょうか。

小売業にしても飲食やサービス業にしてもマルチブランド型業態開発を行って違うニーズに対応していても、経営しているのはすべてあの会社というような集中化現象がますます強化されていくと思うのです。

そういう点から考えると、私たち船井総合研究所もさらに、人材が次々と育っていく会社となるために、才能の発掘と、厳しく基礎を鍛え人財を育成する仕組みが必要であると考えられ、幹部としては身が引き締まる思いです。

  • 作成:2009-12-08 (火) - 岡 聡コンサルタントブログ
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