競争の激しい成熟社会では、同じ様にがんばっているように見えても勝者と敗者が産まれるものです。個人、個人が頑張って最適な動きをしていても全体最適を実現するバランスどりと経営戦略そのものがなっていないと成果はうまれないからです。
そういう厳しい時代が当たり前になるなかで、多くの企業がまだまだ古い価値観のままで事業を継続しているのが日本の実態なのだとつくづく思います。特にジャパンアズナンバーワンと呼ばれた80年代、世界を席捲したモノ作り工業化社会の成功モデルが、情報化社会となった現代に通用しにくくなっているにも関わらず、未だに古い価値観と仕事スタイルのまま忍の一字で耐え忍んでいるというような企業も多く見受けられるわけです。
現代は情報革命の時代とも言われますが、実際にはそうなりきっているわけではなく過渡期的時期だと思います。つまり、モノ作りも仕事のスタイルも丁寧で質の高い品質も上手に情報発信するという要素を加えて時代対応していけばよいだけなのです。工業化社会に情報化社会の要素をくっつければとっても魅力的になるわけです。
ならば情報発信をどうするかです。実は情報発信は、自分たち自信が情報の発信者となり、0から1の情報を作り出そうという意思を持つことからスタートすることが重要なのです。
よくホームページでもメルマガでも、はたまたブログやユーチューブ、ツイッターでも、何を書いていいのかわからない、何も書くことがない、というような話がでます。これはとってもまずい話です。それが本当なら、何も語れない様なありふれた品質の商品やサービスを惰性で産み出しているだけの会社だと思われても仕方ないわけです。このあたりが農産物からサービスまでの確信のヒントになっていくのだと思います。
だからこそ、経営者やモノ作り、売り手のトップほどブログやツイッターに取り組まねばならないのだと思います。経営全般や戦略に関して一番責任をもっており、かつ詳しいの経営トップである社長だろうし、商品部長は商品戦略や新商品コンセプトに関してよく知っているはずです。同様に販売部長はお客様をドキドキワクワクする売り方を常に考えてその仕掛けや思いを説明できるはずです。だから情報発信を率先垂範して実行できれば、最も高度な情報発信ができるはずなのです。
まとめますと情報化社会の到来とは、お客様を一歩リードしようと努力している企業活動の戦略や戦術、コンセプトをできるだけわかりやすく情報発信できる能力を持つ会社が勝ち続けるはずだということなのです。そういう意味で見ると伸びている会社のトップは社長ブログやTwitterをやっているということの重要さが見えてくるはずです。そうでなくても、不透明感や戦略の無さを多くの日本企業は指摘されています。ぜひそういう部分も一度意識して欲しいのです。
トップの率先垂範は今は行動ではなく情報発信に移り変わってきているのではないでしょうか。まずはトップから変る、動くということが重要な時代なのです。
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- 社長がブログとTwitterをやらねばならないわけ from 経営コンサルタント 岡 聡