クライアント企業と仕事の打ち合わせをしていて、「店舗のイヤシロチ化」がとても重要な時代になったという話になりました。イヤシロチはケガレチという概念とともに船井幸雄最高顧問が以前から紹介している概念です。私自身は、台湾の有力食品企業である統一企業公司さんに最高顧問とともに出張してい
た際に、色々と聞かされていた概念です。その概念はわかりやすく、いうと「日本の神社などはイヤシロチにほぼ立っておりそのため、神社にいくと全てのひとが心と体が癒されることになる」というものです。
住居や店舗を選ぶときにはイヤシロチを選ぶ方が良いと言う様な使い方をしてきたわけですが、実はイヤシロチは人為的に作り出す方法が何通りかあると考えられています。それは炭素を埋設したりする方法ですが、詳しくは船井最高顧問の書籍をお読みください。
今回のトークの中で一番簡単な方法は店内各所に人を幸せにする最強の言葉である「ありがとう」をたくさん掲示することをもっと店舗が意識することが重要だということで盛り上がりました。「ありがとう」以外のポジティブワードや写真で言えば「笑顔」が沢山でてきている方が店舗自体をイヤシロチ化させることができるはずなのです。その手法が昨今とても効果的なようなのです。当然、その手法の利用法はまだまだ考えられます。バックヤードや事務所などにもそういう掲示物を増やした方が良いですし、従業員同士ができるだけ「ありがとう」を声に出したり、紙に書きだしたりすることが効果を高めるわけで
す。
小売業の多くの「お客様第一主義」を店頭で標榜していますがその実、店頭はもちろん、店舗のバックヤードにもお客様に素直に感謝した掲示物を貼り出し、口に出して「ありがとうございます」と言っている店は案外少ないものです。また、会議や朝礼でも「ありがとうございます。」をいう機会は思ったより少ないものなのです。だからこそ、意識して「ありがとう」を口に出して、その気持ちをベースに行動を行うことが重要なのです。実際に「ありがとう」が多い店舗は雰囲気が明るくなり楽しいムードが出てきます。そのムードはお客様の心を癒し、好感を生み出します。このようなことは自力で実行できるわけですから、実行してみる価値はあるはずです。
逆にお客様が来ないと嘆いていたり、近隣の競合大型店の影響で客が減ったと不平を口に出していると、店舗は逆にケガレチ化すると言えるはずです。注意したいものです。
中級向けの店長研修の第二回の講座が開催されます。こちらはマーケティング中心に「売れる店作り」を考えていく講座となります。ぜひお越しください。
2010/07/28・29日 船井総合研究所 五反田オフィス
2010/08/04・05日 船井総合研究所 大阪本社
- Newer: 船井幸雄の実践経営道場解説(1988年)
- Older: 肉食系中国、草食系日本
Comments:0
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://oka.secret.jp/cgi-bin/mt-tb.cgi/356
- Listed below are links to weblogs that reference
- 店舗のイヤシロチ化 from 経営コンサルタント 岡 聡