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先進企業で変わりつつある合理的経営

停滞する世界経済と同様、日本経済もリーマンショック以後のカンフル剤としての補助金などが削減されていく中で、微妙なポジションに位置することになりました。日本の場合、景気の問題だけでなく産業界の構造問題が横たわっており、新興国のような成長パワーを現在持ち得ないため悩みは深刻です。

要はこれからの縮小経済社会において、企業はどう舵を切れば良いのかという問題にズバッと答えを出せない企業が多いわけです。特に成長力ある外国に移転できないような業種、業態は低成長の中、雇用と所得が減り続ける日本国内でいかに生き残るかについて決断し、声高らかに社員にメッセージを送れないのです。

しかし、そのような状況も既に変わりつつあるというのが第一線で走りまわっているコンサルタントの感想です。船井総研のライフサイクル理論でいうと衣料品、食品の業界は既に安定第7期以降のコンセプト=「企業や店舗の考え方」、ミッション=「経営の理念や使命感」が売上にも利益にも直結するという時代に入っているわけです。さらによく考えればわかることですが昔から「迷った時には原点回帰」と言いますし、船井流でも、時流がつかめない場合は「原理原則経営」を推進し超安全経営に徹すればよいのです。そういう視点で世の中を見つめれば、ある一つの傾向が見えてくるのがわかります。

船井総研でもそれをグレートカンパニーというコンセプトで最近表現するようになっているわけですが、企業経営の原点を振り返ってみれば、常に”お客様に対しての貢献”=「お客様へのお役立ちカンパニー」という存在になることが重要なのです。それは常にお客様に奉仕し、感心させ、お褒めや賞賛、それをやりきることによりクライアント企業を感動させ、離したくない存在となることが重要なわけです。そういことを実践している企業がグレートカンパニーとして賞賛されても良いのではないのかというのが船井総研の視点なのです。そしてわれわれ船井総研もそうなりたいのです。

そのようなグレートカンパニーとお付き合いをしてみれば分ることなのですが、経営者や幹部が「プラス発想」なだけでなく「感謝好き」なのがわかります。そして社員と共にビジネス展開しているという現実に日々「感動」しているのです。今の時代だから合理的な経営無くしては生き残れません。しかしお客様に喜んでいただけるなら非合理なことであっても厭わない、手間を惜しまない、直接評価されない仕事に関しても社員が嫌がらず、進んでやりたいと言う会社がとても多いのです。つまり合理が理=合”理念”であり、合理=合”利益”ではないのです。昨今、合理的経営は無駄は一切排除して利益保持に走るという傾向が強いのですが、たくさんの感謝と感動を愚直に毎日集め続けよう、そして社員自身もそういう事実と行動への誇りを胸に日々感動しようという経営を続けている会社がとても多いのです。感謝や感動、共感という言葉が地域一番、業界一番似つかわしい企業になることが今の時代にもっとも追求しなければならないことだと思うのです。そしてその上で、社員が自信とプライドをもって迷わず動く体質を作ることが重要なのです。そういう関係で合理→合利にあっていくはずなのです。

さて、皆様の企業はこれからの時代を生き抜く、感謝、感動、共感というキーワードがあふれる事業会社になっているでしょうか。一度チェックしてみてください。

  • 作成:2010-10-05 (火) - 岡 聡コンサルタントブログ
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