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理念は必要ないは本当か 3013-15

グングン業績を伸ばしているベンチャー企業の経営者の中には「理念なんかに必要ない。そんなものはどうでもいいんだ」というような発言をする人もいます。この解を考えてみましょう。企業の哲学や価値観=めざすべき基準を取りまとめた物が理念です。企業理念は企業として存在し続けていくために大切にすべきものとして定義された価値観です。そして経営理念は今取り組んでいる事業について忘れてはいけないもの、末端のスタッフにまで大切にして欲しい事を定義した物です。解りやすく表現すれば、企業理念は企業が100年、1000年存在し続けるために抑えるべき基準、本質です。経営理念とは企業経営=時流適応業であるため、時代の変化に対応し事業の内容が変化したり、違うドメインの事業に取り組まねばならなくなった時には勇気を持って変えるべきものです。

企業の寿命は30年説で考えれば、30年で波にのった経営は終わるということですから、30年毎に再定義すべきものでしょう。企業の寿命30年説は経営者がバリバリ活躍できる期間が30年程度と不思議とリンクしがちです。この考え方でいくと経営者の代替わりにあわせて経営の方針、戦略共に変わる部分があるだろうから、この時に経営理念は見直す必要があるのでしょう。10年一昔でがらりと時代は変わると考える企業であるなら10年で一度程度理念は見直すべきなのでしょう。ここで最初の課題、理念は必要なのか、必要でないのかの問いへの解を私なりに説明します。起業し命を賭して経営に取り組む創業型の経営者は芯があり、ぶれなく、そしてガムシャラに経営に取り組みます。そういう創業オーナー型の企業はその経営者そのものが哲学であり理念であり、周囲にいる社員に大きな影響を与えます。このような企業では理念の制定は必要ないのかもしれません。ただ会社が成長し経営者と触れ合う機会のない社員が増えたり、事業そのものが壁に疲弊してきたり、事業の再構築が必要になった場合、困難を乗り越えるためのよりどころとなる理念が必要になるはずです。新しい旗を立てフォア・ザ・フラッグを叫ばなくてはならないことが多くなるのです。だから成熟期に(船井流では安定期)に入った企業にこそ理念は必要だと思うのです。時代、時代にあわせて社員の心を躍らせ、闘志をわかせ一体化を促進する理念を持つことは勝利につながる重要戦略なのです。

  • 作成:2015-09-01 (火) - 岡 聡コンサルタントブログ
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