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「数理マーケティングの極意」出版のきっかけ~その③

「岡さん数理マーケティングに関して本を出してみない?」そう連絡をしてくれたのは船井総合研究所の取締役である小野部長だった。

小野部長自身かなりの書籍を出版しているのだが出版社(同文舘出版)さんと定期的な出版会議を行っている。この出版会議は「コンサルタントなら本を出して一人前」という視点から船井総合研究所の社員には積極的な参加を求められているものだが、これがなかなか難しい。

手なれた人は何冊も本を出版する船井総合研究所。多分世界一社員が本を出版しているコンサルタント会社であると思う。いやもしかしたら一般会社でも一番かもしれない(船井総合研究所は不思議な会社で既に50人ほどの社員が出版をしているのである)。しかしそれでも出版は難しいと社内でも評判なのも事実である。出している人はドンドン出す。出していない人はズット出さない(出せない?)そんな感じが現実だ。

「数理マーケティングの極意」出版のきっかけ~その②

船井総合研究所には若手社員スクールという大学卒及び中途入社社員向けの勉強会が存在している。つまりコンサルタントの卵たちの勉強会だ。

2005年、2006年には船井コンサルティングアカデミーとして外部の受講者も募っていた(現在は社員のみ)。ちなみに外部からの受講者はメーカーの方、独立してコンサルタントを志向されている方、士業を経営されていてマーケティングマインドを身につけたい方などさまざまだった。

この若手社員スクールの「数理マーケティング」の部分の講師は岡が引き受けていた。この部分の講義は机上の空論にしないようにするには流通業の事情に詳しいコンサルタントが適任であり、マーケティングの真髄に感激して入社したことが有名な岡が適任であろうということで引き受けていたものであった。この講師を引き受けていたことが後の本の出版にもつながっていくことになったのであった。

「数理マーケティングの極意」出版のきっかけ~その①

小山政彦社長が産み出した数理マーケティングはなかなか難解であり、社長自身も今も更なる研究を行っている。いわゆる社長の生き様そのもののテーマであることから、船井総合研究所社内でこの部分を自信をもって語ることは相当難しい。

ちょっとでも間違った解釈や捉え方をしていれば、不勉強なことが余計にバレてしまうことになる。また全国に数多く存在する「コヤマファン」「数理マーケティングファン」からの指摘も恐ろしい。そういう危なっかしい(?)テーマに手をつける人間は小山政彦社長の愛弟子である船井総合研究所東京事務所所属のコンサルタントである梶野順広さん、そして大阪のコンサルタントでは岡ぐらいのものである。なかなか数理マーケティングを正面から語るのは社内でも難しいのである。

そのうえ岡は数学がないから文系に進んだぐらいであり、まったく数学は得意ではない。しかし元来の凝り性とどうしても憧れの数理マーケティングをものにしたいという執念でマーケティングの真髄を20回程度読んでいた。

執念とは恐ろしいものでそういう経験の中から自分なりに数理マーケティングの底流にながれる小山政彦社長の視点がおぼろげながらに理解できてきていたのである。なんとなくわかってきた。そういう気持ちになったのは、すでに船井総合研究所に入社して10年ほどが過ぎていた頃であった。

船井流・「数理マーケティング」の極意

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こんにちは。岡です。船井流・「数理マーケティング」の極意がやっと出ました。

2年がかりの初出版本である船井流・「数理マーケティング」の極意同文舘出版)がやっと11月16日に出版となりました。

企画がOKになったのが2005年11月。それから書いては手直し、書いては手直しで2007年春にほぼ完成。

会社の名前をしょった船井流本を出すのは何とも恥ずかしい上に難しいし、責任も重大なことが身にしみてわかりました。

ともかく得難い経験をした2年です。小山社長の絶版「マーケティングの真髄」が中古本でも高値が続く希少本化する中、その現代語訳という構想も原書の難しさから困難を極めました。かなり岡流の解釈もありますので、この本の読みどころも含めてそのあたりをこのブログで紹介していくことにします。

なお、難しいタイトルの本を出したのですが、このブログを見つけた人はあまり難しい質問などをコメントにいれない良い子でいてくださいね(笑)

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岡 聡のマーケティング本と一緒に揃えると船井総研のマーケティングの”今”がわかります。
岡 聡も講師を務めていたフナイ・コンサルティング・アカデミーの講座が本になっています。
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