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2011年01月

年末年始お休みしていました

  • 2011-01-05 (水)

新年あけましておめでとうございます。

年末、年始にお休みしていましたが、再開します。

今年もよろしくお願いします。

【情報化社会】 船井流キーワード 313 #funai365

【情報化社会】 船井流キーワード 313

情報化社会というのは、特定の人に限らず誰もが知りたいと思えば、その意欲と熱意に応じて、知りたいと願っている情報がいくらでも、自分のところに飛び込んでくる社会だ。
興味を持ったら、それらの情報がとびこんでくる。興味の深さと、強さ、行動力、それに実行力。自分の興味に応じて、どんなものでもいい、いくらでも入ってくるのが情報化社会のいいところだ。

岡の解説
現代は情報化社会と言われています。昔は限られた人間しか社会や会社の重要な情報は手にすることができませんでした。重要な情報・事柄を知っている、握っていることがトップや幹部の条件だったわけです。ところが重要な情報・事柄にもその気になれば誰でも比較的容易にアクセスできる時代になったわけです。つまり情報を知っているだけではトップや幹部になれない時代になったわけです。その情報・事柄から何を感じ、どう判断し、どう実行するかがいよいよ勝負になったわけです。情報化時代にはこれは良いと思ったときには即動き、対応していく力が重要といえるでしょう。

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【「時間」と「生きがい」】 船井流キーワード 314 #funai365

【「時間」と「生きがい」】 船井流キーワード 314

情報化社会になるといのは、そこでは物が十分に供給される、という状況が仮定できる。物が十分に供給されるから、人々は物に対する興味よりも時間を求めるようなる。こんなことをしたいあんなこともしてみたいと、思うようになり、思い始めると人間というのは、あれも、これもで、どんどん興味が出てきて、どんどん時間が足りなくたってきてしまう。だから、時間というものがものすごく大事になってくる。
先進国では「時間」と「生きがい」の二つが、情報化社会ということを前提に大事になってくる。時間を上手に使ったり、生きがいを上手に産み出すビジネスなどは非常に流行る。

岡の解説
情報化時代になるとどんどんと時間が足りなくなる。公私ともに情報が多いとあれもやりたいこれもやりたい、あれもやらねばこれもやらねばという状態になるからです。皆がそうなるわけですから「こうすれば時間を上手く使えますよ」とか、「どうせ時間を使うならやりがいがあること、長い人生の時間を生きがいのあることに使いましょう」という主張が受け入れられやすくなるはずです。今後、多くの発展途上国でも国民は多くのことを知るということになります。そうするとその情報の中で欲求や欲望が高まっていきます。「時間」や「生きがい」をお金で買うことができるなら買いたいという人々もますます増えていくはずです。そういうビジネスがますます栄えるということでしょう。

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【ファッション商品づくりの原則】 船井流キーワード 315 #funai365

【ファッション商品づくりの原則】 船井流キーワード 315

ハイセンス商品は、ハイセンスな環境でハイセンスな人々によってつくられないと生産できない。

岡の解説
人は環境によってつくられ、人によって商品はつくられるものです。だから高感度な商品、時流適応した商品は、高感度な社風、職場環境の中の高感度な人たちによってつくられるのです。同様に本物商品は、本物の社風、本物の職場環境の中で働く本物志向の人たちによってつくられるのでしょう。こう考えれば、社風=組織風土とそれを形作る企業の理念、経営者の哲学がすべての創造の源であることがわかります。付加価値の高い商品をを創造していくためにはトップやリーダーは常に自分たちの社風に気を配ることが重要だともいえるのです。

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【価格は需給できまる】 船井流キーワード 316 #funai365

【価格は需給できまる】 船井流キーワード 316

物価、地価、株価などをはじめ、自由経済原則によってきまる価格というのは、需給状態によって決まるものである。為替レートも変動相場制の下では同様といってよい。

岡の解説
人は普通、良い商品が高く売れ、悪い商品は安くでしか売れないと考えがちです。しかし正しくは良い商品=高く売れるというのは間違いです。希少性があるもの=供給量が高く売れるというのが真実で、良い商品でもたくさん供給されると価格は安くなってしまうのです。実力以上に需給が大事なわけです。大間のマグロもトリュフもキャビアも供給量によって決定されているウェイトが大きいのです。この部分は日常忘れがちになりますが、自分の価値も同様であることを意識して生きることが重要なのだと思います。

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【物が余っているから、客志向】 船井流キーワード 317 #funai365

【物が余っているから、客志向】 船井流キーワード 317

物が余っているから、客志向しなければならない。お客様のお望みのようにしなければ、やっていけない。すべての面で、だんだんとそうなってくる。しかも、お客というのは時間が惜しい。だから、超一番店とか、一等立地以外は、今以上にお客の立場に立った商売に変わっていく。

岡の解説
流通の仕組み、商売の原理原則はすべて需給関係から成り立っている。そして資本主義社会では物やサービスの価値を創造しお客様に売り続けることでしか利益を手にすることができないし、生活していくことができないということで、どんどんと物とサービスが製造・供給され、やがて転換点を超え物は余っていく。物が余れば余るほど、より客志向した企業でしか売れなくなっていくというのが真実であり、価格での客志向、品揃えサービスでの客志向、顧客対応での客志向など、いろいろな分野できめ細かく客志向を考えて事業を深めていく企業だけが成長を持続することができるようになるのです。

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【最終到達系はだいたい両端にある】 船井流キーワード 318 #funai365

【最終到達系はだいたい両端にある】 船井流キーワード 318

競争が激しくなってきたら、最終到達系しか存在し得ない。最終到達系というのは、どんな場合でも絶対に残る、というもので、これ以外のものは競争激化でだんだん存在できなくなる。最終到達系というのは、だいたい両端にある。真ん中がいらなくなるわけだ。中間系はいらなくなるという原則がある。流通業界ではメーカー、小売業はなくならない。卸というのは、だんだん苦しくなってくる。

岡の解説
目先のことだけにとらわれているだけでは大きな事を成すことは難しいものです。大局と時流を捕らえ、未来をダイナミックに思い描く中で、あるべき姿につながっていくように、今を生きることが重要です。そういう中で最終到達系発想とは二極化がより進み、曖昧な存在や事業が淘汰される可能性が高いことを説明しています。中間でカバー率を高めてボリュームを抑えて存在している企業は徐々に特徴を際立たせ、機能を拡大・向上させていく両端の企業に侵食され、ボリュームを失っていくことになるのです。中間は両端の特徴を際立たせ続ける企業に包み込まれていくのです。

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【ショッピングを楽しませる三つの方法】 船井流キーワード 319

【ショッピングを楽しませる三つの方法】 船井流キーワード 319

1.レジャーの一環として、ショッピングを楽しませる、東京ディズニーランド型
2.客と店の人が、とことん個人的に親しくなる(特定客商法)
3.掘り出し物がたくさんある売り場をつくる(あそこ行くと何があるかわからないから、行ってみたいという気になる。教育的効果、知的満足効果もある)

*基本的には、レジャーとショッピングというのは、なかなか一体化しない

岡の解説
小売業は決してなくなることはないはずです。しかし年々、物があふれ、さまざまな購買体験を消費者が積む中で、買い物の楽しさを提供することが難しくなっています。特に最寄品である生活必需品の買い物(バイイング)は消費者にとって楽しいものではなくなっています。生活必需品だけでなく、買回り品においてもウキウキ楽しいお買い物である(ショッピング)の提案を意識しておこなうことは重要なことなのです。そのためには買い物の場をテーマパークの要素を入れ、楽しい雰囲気と仕掛けのある場にしてしまうこと、売り手が買い手のニーズにあった仕入れ・販売の提案をすること、常に変化してお客様の期待を超えるエキサイティングな商品提案が施されていることが重要になるのです。

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【商品ではなく、客をつかんだほうが勝ち】 船井流キーワード 320 #funai365

【商品ではなく、客をつかんだほうが勝ち】 船井流キーワード 320

客を固定化して、その一人ひとりの欲しいものを、全部提供できるようになったら、商戦は勝ちだ。

岡の解説
競争がどんどん激しくなり、レベルの高い戦いになるよ、よい商品やサービスがたくさん市場に投入されます。その結果、転換点を超えると「物余り、客数不足」という状態が発生するようになります。メーカーにしても小売業・営業会社にしても商品は大事なことですが、商品を目先、目先の視点で売って利益を確保しているだけではジリ貧になっていきます。まず自からだと何でも買ってくれるような密着度が高く濃密な関係のお客様をつうり、そのお客様にワンストップでいろいろな商品、サービス、情報を提供していくという視点が重要なのです。つまるところ、ビジネスは良いお客様をつかまえなければ始まらないのです。

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【経営のやり方】 船井流キーワード 321 #funai365

【経営のやり方】 船井流キーワード 321

激変の時代の戦略は二十年先を考え、十年先を考える。それから五年先はどうで、今はどうしようとかを考えるべき。情勢というのは、日々変わるものだから、一年も経つともう一度考えるほうがいい。毎年、毎年、それを考えながら、その場で進んでいきなさいというのが、経営のやり方というものだ。

岡の解説
企業は事業計画を立てます。通常は3ヵ年、5ヵ年程度の中期経営計画を立案し、その後、本年度の戦略と数値目標を策定するわけです。社会の変化が激しくなり策定した中期計画を実施しようとても外部要因である市場環境や市場構造が急変して変更をせざるをえないことも多くなってきています。だから10年先のことなどわからないという気持ちにもなりがちなのですが、市場環境がどう変化するというような読みをするより、マクロの視点で10年先、20年先、正しい方向性、社会や業界がよくなる方向性とはどいうものなのかを最終到達系発想で考え、そのゴールに向かってまい進するという姿勢を持つことがより重要になるのです。その上で、必要があれば目先の計画は臨機応変に変更すればよいのです。積み上げ式で3年先、5年先を考えても企業は本当に正しい方向に進めるとは限らないことに注意したいものです。

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【「物的ムダ」より「文化的ムダ」】 船井流キーワード 322 #funai365

【「物的ムダ」より「文化的ムダ」】 船井流キーワード 322

文化的ムダというのは、いくら追求しても、ムダがムダにならない。情報とか、知恵とか芸術派、いくら追求しても、ムダにはならない。今、以上に楽しい世界にできるかということの努力をするのが、文化的なムダの時代だ。ますます生きがいと時間が大切になってくる。そこで、どのような時間の使い方をするかというと物的ムダづくりよりも、文化的ムダ作りをしようとするだろう。

岡の解説
資本主義社会では、次から次に新しい商品を提案し、まだ使える商品を陳腐化させ、買い替えさせる仕組みの中で成り立っています。しかし地球上の資源も需要も有限ですからやがては限界が見えてくるはずですし、売れのこりの在庫やゴミも出てきます。そういうムダづくりにつながることに取り組む以上に、文化的ムダ(特に情報や知恵の効率的な取得や集積)に取り組むことが重要になってくるということです。そういう部分に視点を移すせば、自分のため、金のためだけに時間を消費するのではなく、多くの人を楽しませ、幸せにすることに時間を消費することが真に重要なこととなってくると考えることができると思います

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【「自由」の時代は経済力が国をひっぱる】 船井流キーワード 323 #funai365

【「自由」の時代は経済力が国をひっぱる】 船井流キーワード 323

政治力は規制のシンボルみたいなものだ。経済力は自由のシンボル。民度が高いところでは、経済のほうが政治よりも自由であり、人間性にかなう。結局のところ、政治力というのは自由を抑制するのだ。経済力がどんどん強くなってくると、規制緩和というのは非常に増えてくる。

岡の解説
民度が低い古い時代には優れたリーダーの政治的主導で経済は花開いたのかもしれませんが、民度が高くなると人々は各自が創意工夫してビジネスを展開するようになり経済が活性化します。その時点になると政治的配慮で制定された古い時代の規制は時代遅れのものとなりますので、それらは緩和、撤廃していくべきものとなるのだと思います。自由な国ほど更なる経済の活性化にむけて政治が引っ張られ利用されていきます。元気な経済があっての国は繁栄し、国民は豊かになるのです。経済あっての政治の世界だということを忘れてはいけないのだと思います。これは国だけではなく企業でも同様のはずです。アイデアがあってもなかなか動けない。チャレンジしようとしても規制がかかったり、根回しが必要になる。トップが保守的になり守りに入る。そのような状態は変えていかねばなりません。企業においても余計なルールや規則を緩和し、社員が自由に物事に取り組める体質作りを行わなければならないのです。

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【日本の組織運営法】 船井流キーワード 324 #funai365

【日本の組織運営法】 船井流キーワード 324

全員が全体を知って、全員が質の高い愛社精神を持ち、自分の組織体を愛している。改善型人間の集団。日本のビジネスマンは、自分が勤めている会社がどういう会社で、どんな仕事をしていて、将来に向けてどう動こうとしているかを、みんな知っている。そんな環境の中で全体に対する愛情がまずあって、質が非常に高くて、改善志向も高い。

岡の解説
日本型経営では昔から学校の教育に加えて企業が社員の教育をするというのが当たり前です。そして全員参加で会社全体を良くしていこうと動くわけです。グローバリズムの流れの中で日本型経営以上に欧米型の経営の効率の高さに目を奪われることもあるはずですが、求められる仕事だけに取り組み、求められている分だけの給与をもらい生活をする状態では成長も限られます。自分を殺して全体を活かすというような全体主義には問題がありますが、愛社精神に基づいて、全体を良くする思考の中で日々の業務に取り組めば、企業の一体化と一貫性が高まることは間違いないことだと思います。世界で偉大と呼ばれている企業、エクセレントカンパニーと評される企業の多くは良く見てみると、その経営法の中で、日本型の組織運営と類似している点少なからず存在することも知っておきたいことだと思います。日本の組織運営法が古いと考えるのは間違っていると言えるでしょう。

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【自由というトレンド】 船井流キーワード 325 #funai365

【自由というトレンド】 船井流キーワード 325

自由になるということは、具体的には、規制が緩和されるということだ。人間にとって一番大事なのは、自由である。自由を勝ち取るためには、自分の生命、死をも超越するぐらいだ。世の中の風潮自体が自由になりつつある、大きな世界のトレンドである。

岡の解説
人間は一人一人、自分らしく生き、自分自身の自己実現をいつかは図りたいと考えているものです。人に制約されるよりも良心や正義に反しない範囲で、自分が正しいと考えることに取り組んで動くべきなのだと思います。政治も世の中の仕組みも企業の運営も、提供する商品も、より人間に自由を与えたり、自由を感じさせたりすることが大切なのでしょう。同様に衣料品、食品、住関連、サービス。素材、デザインもすべての開発の原点、コンセプトもより「自由」を表現していくものがトレンドとなっていく可能性が高いのではないでしょうか。

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【流通主導権】 船井流キーワード 326 #funai365

【流通主導権】 船井流キーワード 326

物が余る時代には、流通主導権を取らないと、経営体はいきていけない。流通主導権というのは、価格決定権である。物が足りなかった時代に、一番良かったのは、卸売業。物が余るときには、小売業が一番強い。小売業をやるか、小売段階での流通主導権を握らねば仕方がない。

岡の解説
物が余る時代になると、売る力を持っている存在が一番強くなるということです。つまりメーカーや卸売業は「当社は良い商品をもっているのになぜ売れないのだろう?」と考えるわけですが、それは当然のことなのです。他にも類似の商品がある中で選択・選別されるからです。当然、その状態を脱却するためには、製造小売り化やメーカーのダイレクト販売としてのテレビショッピング・ネットショッピングなどが研究されていくわけです。要は作り手が自力で売る力を持たねば生き残れないということです。これは農産品なども同じで、農家自身がファーマーズマーケットなどで自分が作った農産品を自分で値付けして販売するようなことも自然な流れだと思います。

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【メーカーは新製品開発よりチャネル戦略】 船井流キーワード 327 #funai365

【メーカーは新製品開発よりチャネル戦略】 船井流キーワード 327

これからのメーカーは、新製品の開発よりも、チャネル戦略のほうが大事。メーカーにとって一番大事なことといったら、誰でも新製品の開発ちうが、これは大事なことというよりも、一つの使命。新製品開発に力をいれなければ、メーカーは存在し得ない。しかし、どんなにいい製品を開発しても、物が余る段階では、よほど飛びぬけた製品でなければ、消費者を強く引きつけることはできない。

岡の解説
メーカーは物づくりが大好きです。そして物づくりに対して執着を持っています。それは当然なことなのです。ところがそこで終わってしまえば、物あまりの時代にビジネスは成功しないのです。上手に市場に流してお客様の手に届くようにする。その中でうまく利益が残るようにする。利益が確保できる流通チャネルの選択と流通の設計がとても重要なことなのです。旧来の系列店、市場が力を失ってくれば、いくら良い新製品を出しても物は流れず、結局残ったものを買い叩かれるようになります。だからこそ、価値を認めてくれる新しい顧客、新しいチャネルを積極的に開発していくことが重要なことなのです。

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【富める者、強い者は、貧しい者や弱い者を助けなければならない】 船井流キーワード 328 #funai365

【富める者、強い者は、貧しい者や弱い者を助けなければならない】 船井流キーワード 328

強者が弱者を搾取するシステムは長つづきしないし、やがて強者の首をしめ、社会のより高度な発展の足かせになる。

岡の解説
世の中には本来、バランスがあるはずです。地球上の資源もビジネスにおける市場も有限です。その中で一部の富める者が自分のことだけを考えて成長や搾取を考えるのは間違っているということでしょう。富に関しても再配分(還元)の仕組みも必要といえます。もちろんリードするもの、リードされるものは発生するのが自然ですし、社会主義的平等を追求しすぎるのも成長や発展の足かせにもなるものです。しかし極端に富める者中心のの世の中を作るとやがて、富める者も病むことは間違いのです。

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【世の中の流れに断絶はない】 船井流キーワード 329

【世の中の流れに断絶はない】 船井流キーワード 329

現状肯定の上で、たえず世の中の流れに適応するのが正しい社会・経済活動で、革命のような大変化はいけない

岡の解説
世の中で起こることには全てのことに原因があって結果があるはずです。理由がなく存在することや物はないのです。そして同じように見える一日も、別々のものではなくつながったものです。今日という一日は昨日という一日があったから存在するのです。しかし自分がちの思いで今日という一日は昨日以上に良い一日にすることはできるのです。しかし急に世の中を変えると無理が出ます。徐々に意識が高まってきて、否定的な人が徐々に新しい挑戦に肯定的になってきたときの頃合で変化するのが良いのでしょう。関係者のある程度の合意形成をとること、共通認識をとることはとても大切なことなのだと思います。明日をよくしていくために今日一日を充実させる。明日の行動を変革するために今日という一日の過ごし方に対する意識を変えるということを忘れないようにしたいものです。

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【自由、競争、自主的な参加】 船井流キーワード 330

【自由、競争、自主的な参加】 船井流キーワード 330

人間にとって自由、競争、自主的な参加などは、効率の基本である。また生きがいの基本である。これらを否定すれば、アタマでは納得しても、人は心から行動をおこさない。

岡の解説
効率を良くするためにチェックする指標を策定し、その改善に努めることは重要なことなのです。ただしその効率を良くする行動を強制したり、納得しない状況で作り出そうということには無理が出るものです。効率化を目指すためには人間の本能や人間らしさを否定せずに取り組むことが重要なことなのです。自分が正しいと思うことに取り組むのが自由であることのすばらしさ、自主的に行うことの楽しさ、共に高みを目指す友やライバルがいることの励みなどは人間らしさの本質なのだと思います。より人間らしく生きること。人として正しいと思えることへ挑戦している自信。それが生きがいとなっていくのだと思います。機械的な進め方での効率化は可能な限り避けるべきなのでしょう。

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【情報化時代】 船井流キーワード 331

【情報化時代】 船井流キーワード 331

情報化時代は情報の価値が低くなるということである。コンピューターは、あらゆる情報を簡単に整理し提供してくれる。普通の情報というのは流通手段が発達すると価値が低下するし、情報の加工や蓄積ノウハウも金銭価値を持たなくなってしまうものである。

岡の解説
情報化時代になると、これまでは限られた人間だけが保持して活用できていた情報が、誰でも何処でもいつでも簡単に使えるようになってくる。情報化時代は都会も田舎も、そして先進国も発展途上国にも、上司にも部下にも同種の情報が入りやすくなってきます。○○時代というのは○○が価値を持つようになると考えがちですが、特別なもの以外は価値が相対的に下がってしまうということに注意したいものです。情報化時代には大量の情報の量を押さえ、その大量情報から新しい価値を生み出さない限り、普通の情報では勝負できない、優位性をもてないということなでしょう。

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【倫理観】 船井流キーワード 332

【倫理観】 船井流キーワード 332

欧米人は「A」と「非A」を峻別しようとする。欧米人の大多数が信仰しているキリスト教の世界では、善と悪がはっきりしており、彼らの論理は「わける」ことにある。これに対して東洋人は、できれば「A」も「非A」も包みこもうと努力するようである。また「A」と「非A」が包みこめなくとも、棲み分けたまま両者を肯定し、存在させることに、さして苦痛を感じないといえよう。

岡の解説
好き嫌いという問題ではなく、現実に西洋人と東洋人の物の考え方は違うということを認識しなければならないようです。西洋人の信仰するキリスト教などは一神教であり東洋人の多くが信仰する仏教や日本の神道は多神教であることに影響を受けた考え方となるようです。特に日本では日本人は、やおろずの神を信じるだけでなく、山や川、石などの自然そのものや火、雨、風、雷などまでといった自然現象まにまで古代から神や精霊が存在するととらえてきました。そのため宗教に対して信仰心を持っていなくても、自然に反しない限りすべての存在を認める倫理観や発想をもっていると考えると理解しやすいのだと思います。

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【成功パターンを身につけている経営者】 船井流キーワード 333 #funai365

【成功パターンを身につけている経営者】 船井流キーワード 333

1)積極的であり、よいと思うことはすぐ実行する
2)人に物をあげるのが好きである。人から嫌われない
3)すなおであって、どんなことでも否定しない。そのうえよく勉強する
4)マスコミ利用がうまい
5)強運の友人が多いし、楽天的である
6)位相差ノウハウと、だれもが納得する哲学を持っている
7)大きなロマンを持ち、負けん気が強い
8)あけっ放しであり、インテリ的でない

いうなれば、失敗しても失敗と感じず、たえず成功のためのプラスシナリオを書きつづけられる人たちといえよう。

岡の解説
組織をつくり拡大しながら事業を大きくし成功させている経営者は、ビジネス自体が人と人との関係づくりが要諦となっているから一般的な人よりも顧客と従業員である多くの人を引き付ける名人であると言えます。人との関係作りが成功パターンともなっており、まさに人に対する高い影響力、プラスの影響力を持っている人の発想と行動のパターンこそが成功を引き出しているといえるのだと思います。それは人の力を信じ、他人を愛する大きな力をもっている人こそが成功を実現するのだと思います。

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【小売の競合への強さ】 船井流キーワード 334 #funai365

【小売の競合への強さ】 船井流キーワード 334

一般消費者(お客様)は、決して小売店へ喜んできているわけではない。世界の先進国を見ても、日本でも、所得と教養レベルが向上すればするだけ、レジャー時間が増え、ショッピング時間が減少している。小売という一つの機能をとっても、客に近づくほうが、客をひきつけるよりはるかに競合にも強い。これは客にとって、「店へ行くことは、できれば避けたい」ということの証拠である。

岡の解説
社会が豊かになり、成熟化すればするほど小売商売、物販はだんだんと難しくなっていくものです。生きていくために必要な買い物時間のウエイトは金額ウエイトとともに低下していくからです。逆に生活を豊かにする商品の買い物が増え、一日の使い方も豊かさを実感できる時間ウエイトが増加するのです。そうなると買い物時間を短くしたい、できれば買い物には行きたくないという部分がでてくるわけです。このような状況の中で顧客の奪い合いを行う状態になればなるほど、無理やり引き付けるよりも顧客が喜んでいきたくなる状態をつくること、店側が積極的に顧客に近づいて買い物の心理的負担、時間的負担などをとりのぞいていく工夫が必要になってくるのです。

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【とびぬけて優秀な経営者のいる会社の欠点】 船井流キーワード 335

【とびぬけて優秀な経営者のいる会社の欠点】 船井流キーワード 335

とびぬけて優秀な経営者のいる会社の欠点は、その社長以外に危機感が少ないこと。一般に創業社長とか、それに匹敵するような飛びぬけて優秀な社長のいる会社の欠点は、社長以外には、会社についての危機感が少ないことだ。この欠点の是正方法は、その社長の意志を踏襲し、社長と一心同体になることができ、さらに将来社長を追い抜くような後継者の養成以外にない。

岡の解説
組織の99%はトップリーダーで決まります。そのリーダーが優秀であれば、組織は成長し発展しますが、リーダーもいつかは退かねばなりません。通常、非常に優秀なリーダーはカリスマ的、ワンマン的な経営を行い、その意思決定に頼っていれば成功する可能性が高いことから口を挟んだり異論を唱える脇役的幹部があまり存在しません。また自然にリーダーへの依存と安心が起こります。しかし経営には常に危機感が必要です。なぜなら企業は常に顧客にあわせて変わり続けなければならないからです。だからこそ優秀なトップリーダーは自分の意志や気持ちを受け継ぎながら成長を目指す後継者の育成こそ、もっとも重要な仕事だという自覚を持つことが重要なのです。

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【後継者の養成】 船井流キーワード 336 #funai365

【後継者の養成】 船井流キーワード 336

「つきの原理」からいうと、社長としては、自分の長所を見習い、それを肯定し、受け入れ、さらに、それを包み込んで伸ばそうという人間を何人か後継者候補として選び、きたえることしかない。その時のポイントは、前向きで、夢と希望を持つともに、度量の大きな肯定型、包みこみ型の人間で、人や会社や物や歴史を大事にする人をえらぶべきだ。

岡の解説
後継者の育成に関しては、組織が一体化する方が業績がよくなるという事実から考えて前任の社長との一体化、過去の社員やお客様との一体化、昔のヒット商品と現在の商品との一体化、つまり全ての過去と現状を肯定し認める体質の人間を後継者育成としていくことが重要です。企業が持つ資源である、ヒト、モノ、カネ、情報やノウハウ、時間などすべてを肯定し、その長所に目を向けることができる人財こそが正しい後継者となるはずなのです。

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【戦略が正しければ、戦術、戦闘も正しくなる】 船井流キーワード 337

【戦略が正しければ、戦術、戦闘も正しくなる】 船井流キーワード 337

戦略が正しい以上、戦術、戦闘については、まず心配は不要。正しい戦略のところには、人材、商品、客が集まり、戦術、戦闘も強化される。逆に戦略がまちがったり、劣ったりすると戦術、戦闘が、いかに優れていてもやがて、それも二流のものになる。

岡の解説
戦術、戦闘の上位方針が戦略です。つまり戦術、戦闘は戦略に従わざるを得ないわけです。だからこそ、日々の業績を追う戦術、戦闘もその上に、正しい戦略がどうしても必要となるわけです。戦略さえ正しければ、最初に間違っていた戦術、戦闘もやがて軌道修正されていくわけです。逆に戦略を間違えれば、正しかった戦術、戦闘も道を踏み外しだすわけです。こう考えると戦略的意思決定を行う経営層、特にトップリーダーが正しい戦略決定を行うことがいかに大切かがわかります。そして正しい戦略の意志決定を行うためには歴史を学び、筋の通った哲学を身につけ、理念ある行動を常日ごろからとっておかねばならないのです。

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【最先端技術】 船井流キーワード 338 #funai365

【最先端技術】 船井流キーワード 338

最先端技術には、企業が潰れない以上、とりくんだ方が勝ちだ。「企業をつぶれないようにしておいて、最先端のものにとりくもう。できることなら、他人がなるほどと思ってやりはじめる十年くらい前からはじめてみよう。企業をつぶれないようにしておいて、自分の体質にあうことで、世のため人のためになることに、どんどんとり組もう。なんでも、やってみよう。

岡の解説
常に世の中は生成発展して進化していきます。その過程で技術革新が自然に起こってきます。技術的革新はベンチャー的な要素を多分に含みますので、当然すべてが最終到達系のモノとして完成されたものとはなりません。つまり何割かはまだまだ実用化には早いでしょうし、正しい技術となりえていないかもしれません。また成功確率が極めて低く使い物とならないのかもしれないのです。しかし企業経営は現時点で成功率が高いものばかりに取り組んでいても保守的になりすぎ、成長速度が低下していきます。将来の事業の中心となりえる可能性を持つ技術や分野には積極的なチャレンジを行うことが重要なのです。その取り組みは失敗しても経営に決定的な打撃を与えない範囲で取り組む必要があることは忘れてはなりません。

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【正しい戦略=方向性】 船井流キーワード 339 #funai365

【正しい戦略=方向性】 船井流キーワード 339

どのように世の中が変化しても決して変わらないもの=いわゆる人間性とか天地自然の理などのような根源的な変わらないものを、徹底的に知っておけば有利だ。同時に、なるべくマクロに大きな流れからつかむこと心がけてほしい。根源的なことと、大きな流れ=産業活動に興味を持ち、マクロ的にとらえることができるようになると、対極をまちがわなくなり、正しい戦略=方向性がわかる。

岡の解説
世の中には変わらないもの、変わるものがある。その両方の根本の大きな流れを知った上で、現在の産業の流れがどの方向に向かっているのかをマクロにつかむことはとても重要なことです。第一次産業から第二次産業へ、第二次産業から第三次産業へ、第三次産業から第四次産業へと産業は変化しながら、より成熟化していく社会で付加価値の高い=高い所得を追及できる産業へ就労者人口は移転していきます。そういうことをマクロで知ると守れるもの、守りきれないものもわかってきます。低い付加価値の産業を国が補助して守ることはムダではありませんが、なかなか難しいことですし、自然な流れではありません。大きな流れを死って判断をすることはとても大切なことですし、重要な判断となるわけです。

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【将来像】 船井流キーワード 340 #funai365

【将来像】 船井流キーワード 340

将来像を想定したり、大きな夢、野心を持つと、それが人間をかりたてがんばらせもする。想念が、それを実現させてくれるのだ。気をつけなければならないことは、えがく想念や将来像が悪いものであってはいけないということだ。体質に合うもの、自分が好きになれるものにしぼって将来像や夢をもってほしい。

岡の解説
人間は、人生をより計画的に生きていくほうがよいのです。そのためには、自分が時間をかけてでも挑戦したい大きな夢や野心を持つことが大切です。その夢を実現するために今日、明日何に取り組むかを決めていくわけです。夢や野心がないと日々がんばっていきていても、事を成すことはできないかもしれません。そして夢にむかって継続して取り組んでいくことはできれば自分が好きなことの方が良いはずです。好きなことなら挫折せずに続けられるからです。いくら大きな夢であっても嫌いなことだと夢の実現のための具体的な行動が頓挫してしまうかもしれません。逆を言えば嫌いなことで夢に向かって努力する場合、嫌いなことをまず好きになるということが成功の早道なのかもしれません。

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