【倫理観】 船井流キーワード 332
欧米人は「A」と「非A」を峻別しようとする。欧米人の大多数が信仰しているキリスト教の世界では、善と悪がはっきりしており、彼らの論理は「わける」ことにある。これに対して東洋人は、できれば「A」も「非A」も包みこもうと努力するようである。また「A」と「非A」が包みこめなくとも、棲み分けたまま両者を肯定し、存在させることに、さして苦痛を感じないといえよう。
岡の解説
好き嫌いという問題ではなく、現実に西洋人と東洋人の物の考え方は違うということを認識しなければならないようです。西洋人の信仰するキリスト教などは一神教であり東洋人の多くが信仰する仏教や日本の神道は多神教であることに影響を受けた考え方となるようです。特に日本では日本人は、やおろずの神を信じるだけでなく、山や川、石などの自然そのものや火、雨、風、雷などまでといった自然現象まにまで古代から神や精霊が存在するととらえてきました。そのため宗教に対して信仰心を持っていなくても、自然に反しない限りすべての存在を認める倫理観や発想をもっていると考えると理解しやすいのだと思います。
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