物が売れない時代は頭をつかったマーケティングがより必要になってきます。様々な広告手法が生まれ、ネットの新興企業がオールドモデルを駆逐していく事例が見受けられます。こういう時代に歴史ある会社がどういう受け身を取れば良いかをこの広告は端的に教えてくれます。
低価格化もますます激しく進んでおり、コモディティ型商品とライフスタイル型消費の両極の差は開く一方です。こういう時代に下にいかないことを決めた企業の切り札は物語マーケティングです。お客様に売りつける方法を考えるのではなく、お客様が買いたくなるマーケティングを”物語”を使って徹底強化するわけです。
今、OMEGAが世界中で知らない人はいないJ.F.ケネディを使ってGO TO THE MOONを切り口に広告展開をしています。素晴らしいできの広告で閉塞感ある時代を打破する未来志向の名言をはいたケネディの姿勢が今の時代にピッタリ共感できるわけです。時代が求めている空気を嗅ぎ取った広告プランナーの視点が光ります。
強烈なつかみを行っておいて「私たちOMEGAは世界で始めて月にいった時計であり、唯一月に行った時計なのです」ということがさりげない信頼感、ブランド力として自然かつ違和感なく私たちに伝わってくるわけです。時空間を越えた物語は強烈な付加価値となり新興会社が埋めきることができないブランド力=付加価値になるわけです。
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- OMEGAにみる物語マーケティング from 経営コンサルタント 岡 聡