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THIS IS ITに見るプロの仕事

現在、世界的なヒットになっているマイケル・ジャクソンのTHIS IS ITをバンコクのシネマ・コンプレックス・パラゴンのシアターで見ました。当然、日本に比べると料金もお得で179バーツ、日本円で480円ぐらいです。日本ではなかなか見に行く暇がなかったのでとても気持ちはハイになりました。

このシネマコンプレックスはとてもきれいでバンコクの中心地のサイアム駅前にあります。パラゴンの地価には東南アジア最大の水族館ビルの地下に広がっています。この水族館の横のシアターでは4Dシネマが鑑賞できます。4Dは眼鏡をかけて見る3Dに椅子が映像にあわせて動き、なおかつ水しぶきやエアガンでの風圧まで体験できるタイプの映画なわけです。5階のシアターにも4Dのシアターがあり、世界的に4Dは人気になってきているようです。

さて、肝心のマイケル・ジャクソンの映像です。私はかってマイケル・ジャクソンが全盛の時に大阪城に見に行って、クレーンの上で豆粒のような大きさで歌っていたマイケル・ジャクソンを見たことがあるので、今回の映画の圧倒的なライブ感には思い出も重なり、久々に感激しました。

予定されていたロンドン公演の前のリハーサル映像を編集した映画ですが、「もう公演なんか長いことやっていないからできないし、踊りも無理じゃないの?」と言われていたマイケル・ジャクソンですが、映像の中ではとても50歳とは思えないダンスをふんだんに見せています。最初の部分でダンサーのオーデションの映像があり、勝ち残ったダンサーとのダンスシーンなわけですが、やっぱり1人だけ浮き上がるようにマイケルのみが目に入るわけです。

80年代に一世を風靡したわけですから、もう20年以上もたっているわけですが、歩き方からダンスの仕方まで全盛期と違わぬかっこよさでした。

なによりビックリしたのはスタッフと入念なまでの曲の演奏のチェックをしていたこと。1曲ごとに3~4個の服装の映像がミックスされているわけですから何度も何度もリハーサルをしていたわけです。改めて世界的なプロの実力と努力を垣間見させてもらいました。バックに映し出すための映像の撮影もおもしろく、舞台がミュージカルをモチーフとしながら圧倒的なエンターテイメントとして設計されているのも興味深いものでした。その計算されたステージの上で納得するまでリハーサルを行うマイケル・ジャクソンの姿はまさにプロ中のプロでした。世界的な大スターの真剣なリハーサル風景を自分に振り返って考えてみると、果たしてどうなんだろうと思ってしまいました。

まだごらんになっていない方は上映期間が延長されたようなので、プロの仕事を知るという視点でこの映画をぜひごらんになってみてください。死因が寝られないための睡眠薬の常用ということですから、そういう状態でもこれだけの迫力のリハーサルを続けていたというのには驚きです。

なお、最後のエンドロールが流れても早めに席をたたないことをお勧めします。エンドロールが終ってからも実はまだ映像が続きます。結構長く最後に爪先立ちするシーンまでおまけ映像が長く続きます。キング・オブ・ポップスの名を知らない人はいないと思いますが、死してまた新たな伝説が作られていくのは間違いないようです。マイケルが1人で歌っている時に客席におりたスタッフが大喜びして1ファンとして応援する姿は彼がいかに尊敬され、愛されていたのかも強く伝えてくれました。これだけ愛される仕事をしていたマイケルはとても幸せものだと思いました。

  • 作成:2009-11-17 (火) - 岡 聡コンサルタントブログ
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