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グレートカンパニーのつくり方

東京では9月22日、大阪では10月12日に船井総研主催の「グレートカンパニーのつくり方」というテーマのセミナーを開催しました。私のクライアントである三日月百子さんの物河昭社長にも大阪の第四講座のゲスト講師をお願いしました。他の大阪のゲスト講師はハードロック工業株式会社社長の若林克彦さん、株式会社買取王国社長の長谷川和夫さんでした。当社は会長の小山政彦が船井総研を題材にグレートカンパニーの考え方、常務の五十棲剛史がグレートカンパニーを目指すことが最高の業績アップ手法というまとめ講座を担当させていただきました。

ここでいうグレートカンパニーというものを船井総研では『社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを築き上げ、その結果、持続的成長を続けられる会社。と同時に社員と顧客が「素晴らしい会社」と誇りを持つくらいの独特のカルチャーが形成されている企業を、我々はグレートカンパニーと言う。』と定義しています。お話を聞いてつくづく思うのは、船井総研でいう独自固有の長所を持ち、独自の考え方、ビジネスモデルを形づくっている企業が今の時代、ハッキリと「グレート!」と評されるようになっているのだという事実です。これは弊社の五十棲の言葉によると、「業界の他社から叩かれるぐらい自分たちの考え方を貫いている。」「規制の強い業界ではその業界慣習自身が社会全体からみると可笑しな部分が強く残っている。だから社会的にまっとうなことを推進する企業が”変わり者”であり、業界の既成勢力から敵視されたりする。しかしグレートカンパニーは自らが正しいという新年を持って貫いている。」というようなことになるのだと思います。

船井総研は創業以来、”一番店主義”を掲げて売上高一番を目指しました。日本は右肩上がりの時代でしたから、それも競争に打ち勝ちながら進めるという話です。現在の船井総研の進める一番店主義は「業界でグレート、一番すごいといわれる会社を作る」というものです。それは競合に打ち勝つと言う考え方を超え、お客様が追いかけてくる、従業員がモーレツに働きたくなる、というぐらいのレベルの会社を作ろうということです。

グレートといわれるためには、そこそこ標準点以上というような経営をしていては何時までたっても到達できません。何か欠点があったとしても、ある部分は日本一、世界一レベルを持っている必要があります。まさに長所伸展をさらに研ぎ澄ませる話です。

世界がフラット化する中で日本の競争力低下が叫ばれますが、叫んでいるだけでは何にも始まりません。少々欠点があろうが未熟な部分があろうが、日本一、アジア一、世界一の武器を育てる志が重要なのです。完璧な人間を採用し、完璧な会社づくりを目指すのではなく、欠点があろうが、ハンディがあろうがとにかく人に負けない何かを積み上げ、誇りをもって仕事にうち込める環境づくりを進めること、そして誇りを背景に100%の笑顔でお客様に接し、顧客への提供価値の最大化を考えるような会社作りを目指すことが重要なのだと思います。

今日はセミナーで、定量的な成長、定性的な成長だけではなく「共感されるその企業らしさ」が大事なのだとお伝えしました。そしてそのらしさ作りを進めるのに必要なことは経営者のスタンス・ポリシーに他なりません。今一度、皆さんも自分たちの会社の「らしさ」とは何かを見つめなおしてください。それが見えない企業は社員に武器を磨けと号令をかけることができません。これからの時代を生き残る意味ある合理的経営ができません。強みを育てるには捨てる部分も必要になりますが捨てる勇気がもてません。

このようなことをお伝えした船井総研らしいセミナーであったと思います。

  • 作成:2010-10-12 (火) - 岡 聡コンサルタントブログ
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