日本はこれから本格的な人口減少がスタートします。先日、発表された国立社会保障・人口問題研究所の調査では2040年の人口がすべての都道府県で減少すると推計されています。全国平均で2010年に比べ人口が16.2%も減少するのです。船井総研は経営において時流適応の重要性をお伝えしていますが、人口縮小はこれからの本命メガトレンドの時流ですので企業経営者は明確な対応の視点を持たねばなりません。まず放置すると顧客が減少していくわけですから販売チャンスを広げるという発想がとても大切です。敷居を低くして多くの人に利用していただけるビジネスを考えるわけです。この分野では多くの事例がすでに存在します。
女子高・男子校の高校の男女共学化。お菓子を良く食べる子供以外のニーズの発掘。宮沢りえさんなどの出演させたCMが話題だった大人グリコ。メガネをかけない人にメガネを売るという新発想のJINS PC。健康志向の人にもコーラと脂肪吸収を抑えるあっと驚く特保商品ペプシスペシャルを出したサントリー。大きくわけるとその手法には次のようなものがあります。営業時間を広げる、ターゲット客層を広げる。ターゲット年齢を広げる。ターゲットジェンダーを広げる。売場を広げる=死に場所を無くす。駐車場を広げる。販促手段を広げる。商圏を広げる。売れ筋商品のフェイスを広げる。品揃えの幅(バラエティ)を広げる。取り扱い価格幅を広げる。取り扱いカテゴリーを広げる。社員の雇用形態の幅を広げる。社員の仕事の場・役割・責任範囲を広げる(多能工型)などです。お客様が来ないとただボヤクだけのビジネスをしているだけではこれからは生きていけません。売上増とは新しい需要の開拓です。人口縮小時代とは常にその発想が求められる時代になったということなのです。
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- 人口縮小時代の売上拡大の視点 2013.3-3 from 経営コンサルタント 岡 聡